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若い娘にカップ取られて・・・

カップ酒
◆いつものオシャベリ酒長屋お酒、浜五郎・権太&隠居のJoe登場

-----こら浜やん!にぱっ 見たで見たで~

-----なんでぇ、いきなり ぎょ

-----あんなぁ~、あんさんなんぼ好きやゆうたかて、あんなとこでカップ酒飲んだらあかんがな。あそこハンバーガーの店の椅子やろっ。

-----あはは、見られたか (^^ゞ いやいやあれはちぃとばかし訳ありで・・・

Joe-----なぁるほど~浜五郎の酒にはまったくあきれるなぁ。いくらなんでもハンバーガーショップでグイッ・・・! それはないだろうなぁ~。

-----そんなん、ご隠居! 感心してる場合やおまへんで~。マナーちゅうもんがおまんがな。それに営業妨害でっせ。

-----まあまあまあ、話を聞いてくれっって。おれにも言い分があらぁな。

Joe-----じゃぁ聞こうか『盗人にも三分の理』と言うな (^0_0^)

-----あぁあ~~ひでぇな、ついに盗っ人にされちまったか。まあいいや・・・・
訳ってのはね、あすこの向かいのショッピングセンターに買い物に行ったと思いねぇ。
かかぁに頼まれて野菜の買出しにいったわけよ。

-----へぇ~浜やんでも、ヨメはんの使いするのんかいな。殊勝な心がけやな。

-----茶化すんじゃねえよ、ついでに酒の売場をのぞいて見るって~と、驚いたね。これがすげぇんだな・・・・・・

Joe-----なんだタダの生一本でもあったか。

-----そんなのあるわけないっすよ。あったのはカップ酒、それも2種類や3種類じゃねぇんで。地酒のあまり名前を知らないのもズラ~リ並んでるんで、可愛いデザインのもあって、見るからに~~ん欲をそそる。

-----なんや、その~~ん欲ちゅぅのは?

-----食欲?じゃねぇもんね。飲み欲? ま、なんでもいいやっ。~~ん欲にまかせて、そこで3本ばかり買っちまった。

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初鶯 (長野県・佐久) 

今日のおすすめ本醸造酒『初鶯』は、信州佐久の小さな蔵でつくられた隠れた銘酒。

吟醸生&蓼科山ろく&一升瓶のラベル
左:これは実は吟醸生です  中央:蓼科山ろく、初鶯はここの水で…  右:一升瓶のラベル

蓼科山から流れてくる伏流水で醸される、ほのぼのとした感じの酒です。地元の名産鯉のあらいなどを肴に、人肌程度の燗でやるのもいいでしょう。佐久は信州一の酒どころ、他にもいい酒がたくさんあります。有名なのは『千曲錦』ですが、これはまあ品評するのはよしましょう。なにしろ準大手ですもんね。銀行で言えば、灘・伏見の大手はメガバンク、『千曲錦』は地方銀行、『初鶯』は信用組合といったところでしょうか。『初鶯』一押しのお勧めです。

Joeの勝手な想像ですが、島崎藤村の有名な詩「小諸なる古城のほとり」の、「千曲川いざよふ波の/岸近き宿に登りつ/濁り酒濁れる飲みて/草枕しばし慰む」という濁り酒は『初鶯』のおり酒ではなかったかと思っております。『初鶯』の優しい辛口は、正に藤村の詩ですよ。

「濁り酒」と言えば、この詩に出てくる濁り酒は、今の「おり酒」でしょうか?
それとも明治時代は「どぶろく」を売ることが許されていたのでしょうか?

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濁った酒と澄んだ酒

いちばん日本酒の美味い季節はというと、秋から冬そして春の花見の頃までという人が多いようです。だが夏を迎える前の今頃でも、案外美味く飲めるものですよ。殺菌していない生酒は生きています。気温が上がってくると熟成がすすみ、濃厚な感じになってくるのです。冬を越しても美味しく飲むためには、きちんと温度管理がされていなければなりません。生酒を自宅で置くのは大変ですから、管理の行き届いた酒屋で買うのがいいでしょう。秋の新酒と冬を越した春過ぎの酒は、同じ銘柄でも違った味わいになります。ですから概して淡麗派の方は秋口が、濃醇を好むかたは春から夏前がいいと思います。もっとも長屋の浜五郎や権太みたいに、酔っ払えば何でもいいと言う手合いには関係ありませんが、冬越しの酒もぐっと冷やして飲むと美味いものです。

日本酒のランク付けには、以前級別管理があって2級~特級とありましたが、これは美味いまずいの基準ではありませんでした。ここ十数年前からは「清酒の製法品質表示基準」にしたがって、純米酒・吟醸酒・本醸造酒などの分類がなされるようになりました。何が美味いかというのは味覚の好みですので、一概にはいえますまい。値付けはばらばらで、純米大吟醸酒より高い吟醸酒もありますね。
  
Joeの個人的な好みでは、コストパフォーマンスのよい本醸造酒がいいですね。大吟醸酒なんかはどうも取り澄ました感じでいけないなぁ~。本醸造は少しのアルコール添加が過剰な醗酵を抑え、味も香りも安定させます。このひや酒(いわゆる冷酒じゃなくて常温)を、會津本郷あたりの大振りで素朴なそば猪口でぐいとやれば最高。

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